賃貸マンション向けEV充電器設置事例のご紹介

2024.12.03

 今回は東京都港区にあるマンションに、課金機能付普通充電器(3KW)6台を導入しましたので、ご紹介いたします。デザインを重視したマンションでしたので、EV充電器の選定や設置方法、配線・配管方法等につきまして細心の注意をはらい、デザインの邪魔とならないよう設計をすすめました。

 まずEV充電器につきましては、充電ホースが未収納となり、駐車エリアに散乱することで美観を壊すことが無いよう、コンパクトな3㎾のEV充電器(コンセントタイプ)とし、すっきりとした見栄えに仕上げました。

 充電器までの配管につきましても壁面のコンクリートに合わせて金属管を選定し、配管ルートにつきましては、壁面のコンクリートとコンクリートの境目に設置するなど仕上がりの美しさを重視し、概ねの配管が出来る限りバックヤードに隠れるよう工夫いたしました。

 こちらの写真はバックヤード側の配管になりますが、露出配管と埋設配管を組合わせてなるべく建物と調和するよう、施工方法を工夫しております。

 今回は特例受電制度を適用させて新しい電源を引込んでいますので、正面玄関付近にある既設の電柱(H鋼)に新たに電源を引込み、そこから配管と電源ケーブルを建物奥の駐車場付近まで約30m程度敷設しています。ここでも新設した配管・配線が正面から見て目立たない様、H鋼の内側(裏側)に整然と収めております。

新設した分電盤には、EV充電器専用のスマートメーターと主幹ブレーカーが設置され、毎月の電気使用料金を計測するとともに、電力会社様の設置試験完了後、電力契約が開始されます。

今回は課金機能付EV充電器(コンセント)になりますので、充電・課金をコントロールするための制御盤を設置しております。これを設置することによりあらかじめアカウント登録したお客様のみ充電が可能となり、時間単位で課金される仕組みとなります(時間制による受益者負担の仕組み)。当然認証機能が付いているため盗電なども防止できます。

 また課金情報は、携帯電話の無線通信を利用してサーバーに接続されますので、携帯電波の受信可能な場所に制御盤を設置します。

 こちらは完成写真の一つになりますが、特徴としましてはEV充電器(コンセントタイプ)が設置されているのがほとんど分からないほど目立たず、建物と調和しているという所になります。公共エリアでのEV充電器となりますと、充電場所をわかりやすくするためあえて目立つ様に設置し、看板や充電エリアを青くペイントする等様々な工夫を凝らしますが、今回のマンションの場合にはとにかくデザインを重視されておりましたので、弊社としましては目立たない色、場所、ルート、大きさ等を最大限考慮して施工に臨みました。

場所柄から海外の方も多く入居されるとの事で、課金アプリにつきましては英語版も対応しておりますので、このEV充電器が導入されたことで益々海外からの入居者が増え、EV(電気自動車)所有とともに充電器の利用率も向上するのではないかと、大変楽しみにしております。

 このようにお客様の様々なニーズに応え、柔軟な設計と施工、課金運用を一貫して提供できることが弊社の特徴となっておりますので、賃貸マンションのオーナー様、分譲マンションの理事会の皆様共に、EV(電気自動車)の普及を迎えるにあたり、EV充電器の導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。なお今回の補助金につきましては、東京都(クールネット東京)の条件が非常に良いこともあり、経産省(Nev)は併用せずに東京都のみを利用して進めました。もちろん補助金申請から電力会社への特例受電申請まで、全て弊社で対応しております。

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