東京ビックサイトに出展しました
2024.06.28
2024年5月30、31日の2日間、住まい・建築・不動産の総合展 [BREX]のマンション管理組合サポート展に出展致しました。出展のテーマはずばり、【V2H・太陽光・蓄電池による災害・停電対策】となります。二日間の来場者数は、5月30日で7,551名、5月31日で6,659名、合計14,170名となり、約250名の方々と名刺交換することができました。多くの方が弊社のブースに興味を持っていただいた結果であると、大変感謝しております。大半の方は企業に所属されておりましたが、中にはマンションの理事会のメンバーもいらっしゃいまして、実際の導入にむけた具体的な話をすることができました。
今回は災害対策・停電対策をテーマにしておりますので、メインの展示品は①V2H(Vehicle To Home)と太陽光パネルとなっております。特にマンションなどの集合住宅に設置することを想定しておりまして、停電発生時に5~6台のEVを利用して5日間ほど共用部の電気を使えるようにする、というコンセプトのもと販売促進を進めております。
その他は②従量課金機能付普通充電器と③盗電防止コネクタロックつき普通充電器を展示しました。旧来のEV充電器は時間制課金のものがほとんどでしたので、これを従量制課金に切り替えることには大きなメリットがあります。出力6㎾の普通充電器・時間制課金の場合には例えば【1時間300円】といったように金額を時間単位で設定しますが、車種によっては3㎾しか受けられないものあり、同じ1時間充電しても6㎾と比較すると半分しか充電出来ません。にもかかわらず300円を支払わなければなず、不公平という問題が発生してしまいます。この点従量制課金の場合にはあくまで充電した総kwhで課金されますので、この問題を解消することができます。非常にシンプルな内容ではありますが、長い間解決されないまま多くのEV充電器が未だ時間制課金となっておりますので、いち早く入れ替えなければならないと考えております。
またここの所盗電機能付の充電器はありませんか?との問い合わせを多く受ける様になりましたので、写真にありますように鍵付きのコネクタロック、あるいはダイヤルロック式(外付け)の充電器を展示することとしました。充電器自体は課金コントローラーと連携できますので、マンションなどの集合住宅では受益者負担の仕組みも提供することが可能です。
続いては太陽光パネルの架台について説明します。写真の様にコンパクトで簡単に組み立て可能な製品を展示しました。従来では架台を設置するためにアンカー施工が必要でしたが防水層を施工するため漏水の危険性があり、防水工事のコストも膨らむことから中々導入が進みませんでした。このタイプの架台はマンションの屋上に置くだけでよく、工期の短縮(1~3日程)とともに工事費を削減することが可能となっております。
次は補助金についてご説明します。東京都の場合はV2H・太陽光・蓄電池のそれぞれに補助金が適用されるため、機器費・工事費を含めた総費用に対して、概ね4割ぐらいが実際のご負担金となります。その他東京都の場合の導入メリットは、仮にこちらのV2Hシステム(太陽光とセット)をマンションに導入していただきますと、住民の方が新しくEV(電気自動車)を購入される際、その車両の購入価格に対して、30万円の補助金が追加で適用されます。これはマンションの住民にとっては非常に大きなメリットなのですが、あまり知られていないのも事実ではないでしょうか。
東京都以外のマンションにつきましては、太陽光・蓄電池に対する補助がでませんので、現在のところV2H単体の導入をお勧めしています。確かに太陽光や蓄電池による電気代削減効果は期待出来ませんが、V2Hを導入するメリットはたくさんあります。まず何といっても初期導入の費用が安価に抑えられる事です。仮に総コストが250万円であった場合、補助金の目安が140万円(約6割)になりますので、実質ご負担金が110万円となります。150戸のマンションですと1戸あたりのご負担金が約7千円ということになり、少なくとも5年間はご利用することができますので、1年間のご負担は約1,500円となります。
かたや万が一災害が発生、停電となった場合仮にEV(電気自動車)が3台あれば、少なくとも組合員の方々が集まる特定のエリアが3日間程度電気が使える様になり、非常に重要な役割を果たします。災害発生時に最も大事な事の一つは正しい情報を入手することと言われておりますので、テレビ、ラジオ、スマホ、PCなどが3日間程度使える事には大きな意味があると考えます。
EVは平時においてショッピング、旅行、仕事などに利用されますが、これからのEV化社会においては、その大容量の蓄電池を、災害対策のエネルギー源に活用するというのが新コンセプトになりますので、そのためにもV2Hの導入が大事ではないでしょうか。マンションなどの集合住宅にお住まいの場合、中々合意形成が取れずEV充電器の導入が進まないのも事実ですが、まずは最初の1台目をV2Hにすることで、単に充電をするための設備を導入するのではなく、あくまで停電対策のための設備を導入する、という発想で話し合いを進めることが可能になります。その後EV(電気自動車)の数が増えてくるようでしたらその際に、一般的な普通充電器を増やして行くというのが実現的なステップなのではないでしょうか。
このようにエクシオテックは、EV充電器導入促進に向けてあらゆる観点からのニーズを掘り下げ、EV利便性向上とともにCO₂排出削減に取組むべくソリューションを提供してまいります。