事業者様向けEV充電器設置事例のご紹介
2024.01.10
今回はエクシオテックの取引先でもあります総合レンタル会社様の営業所に、急速充電器(25KW) 1台、普通充電器(6KW)2台を課金機能付コントローラーとともに導入しましたのでご紹介致します。主にEV(電気自動車)のレンタル先お客様向けの充電サービス用設備としてご採用頂きました。
充電機能の特徴としましてはレンタル先のお客様以外にも、会社が保有するEVや社員の方のプライベートEV(有料充電)もできる仕組みになります。比較的お急ぎのお客様へは急速充電器、余裕をもって充電できる場合には普通充電器をご利用頂く事になりますが、ご希望により外部の充電カード(eMP&自動車メーカー等)とも連携することが可能となっております。今回は塩害地域への設置となりましたので、課金コントローラーと急速充電器には錆防止のためのBOXを設けることで、直接潮風が当たらないよう対策しております。
続いては設置工事につきましてご説明したいと思います。
今回は普通充電器・課金コントローラー・急速充電器ともにプレキャストコンクリートを持ち込んで基礎工事を実施しましたので、まずは駐車エリアの掘削から作業を開始しております。コンクリートにカッターを入れた後、表層部分をはがして手掘りにて掘削作業を進めます。ある一定の深さまで掘り下げたあとは、その後に設置するコンクリート基礎を安定させるため、砂利を敷き詰めて土台を作ります。プレキャストコンクリートは重量があるためしっかりとユニックで支えながら慎重に作業を進めました。
続いては電源工事になります。EV充電器の合計容量を考慮しますと既設分電盤の容量では不足しているため、今回は特例受電制度を利用して電柱から新たに電気を引き込む方法を選択致しました。もともと敷地内に引込用の鋼管柱がありましたので、そこに分電盤とスマートメーターを設置して引込工事を完了しております。
塩害対策を施しておりますので、通常は課金コントローラー・急速充電器ともに扉・シャッターが閉じられた状態になっており、充電の際に前面の扉・シャッターを開けてご利用頂くことになります。意外にも東京都内のお台場エリアなど多くの場所で塩害地域に指定されている場所がありますので、設置の際には注意が必要です。
現在エクシオテックとしましては災害発生時の停電対策に力を入れておりまして、一般的な充電器とともにV2H(Vehicle to Home)と呼ばれる充電器を導入することで、EV(電気自動車)から事業所の一画に電気を逆潮流させることが出来るシステムの構築を進めております。EVが複数台あるという事は大きな蓄電池の塊が存在するという事であり、それを災害発生時の停電対策に活かすことは非常に有効な資源の活用であると認識しておりまして、今後益々積極的に進めていきたいビジネスモデルとなります。